沼田会員からの資料を配信させていただきます。
以下沼田様から↓
いつもお世話になっています。
キュナード社の1911年11月〜1912年3月のニューヨーク基点地中海クルーズ案内を全頁PDFにしましたので、保存資料として皆様と共有ください。
地中海クルーズは、1890年からドイツのハンブルグ アメリカ
ライン(HAPAG)とノルド ドイッチャー
ロイド(NDL)、英国のオリエントラインが先駆けて行っていましたが、ニューヨーク基点地中海クルーズを開始したのは、1899年1月26日HAPAG社のアウグステ
ビクトリア (AUGUSTE VICTORIA)が最初でした。
キュナード社がニューヨーク基点地中海クルーズを開始したのは1906年1月。
このクルーズ案内3頁目にも紹介されている竣工間もなかった初代カロニア(CARONIA)、次に姉妹船カーマニア
(CARMANIA)が最初でした。
大西洋航路がオフシーズンだったからでしょうか。
定期航路にはキュナード社のフラッグシップ、モーレタニア(MAURETANIA)と姉妹船ルシタニア(LUSITANIA)を残して、1911年2月に就航したばかりの初代フランコニア(FRANCONIA)と、1912年1月にリバプール〜ボストン航路に就航したばかりの姉妹船ラコニア(LACONIA)を2月からニューヨーク〜地中海航路に回してクルーズ船に仕立て上げています。
このブロシュアによるとニューヨークまで往復乗船する以外に、陸路からドーバー海峡経由でリバプールに渡り、モーレタニアやルシタニアに乗船して帰路に着く選択肢も用意されていたようです。
余談になりますが、タイタニックが沈没したのは、この地中海クルーズシーズンが終わり各船が本業の大西洋航路に戻った翌月1912年4月14日でした。
沼田 雷介
追記↓
定期航路に復帰して間もないカーマニアは、タイタニック沈没数日前にニューファンドランド沖で巨大な氷山と遭遇。
4月14日9時にカロニアが無線でタイタニックに氷山が接近していることを警告したエピソードがあります。
タイタニックが氷山に接触したのは当日深夜。
完全に沈没したのは翌15日午前2時20分でした。