古い船の資料を整理していて、東京~釧路航路の貨客船「大雪山丸」のパンフレットがでてきましたのでご紹介します。
戦後、日本の沿岸航路には多くの貨客船が就航しており、ここで紹介する「大雪山丸」もその1隻でした。船名は「だいせつさんまる」と読ませていました。1960年に大阪造船所で建造された貨客船で、運航は三井船舶、そして大阪商船三井船舶に引き継がれています。航路は東京と釧路を結ぶ40時間の航路で、東京を15時に出港して、釧路には3日目の10時に到着しました。総トン数は3961トン、全長は103mです。
パンフレット内のデッキプランからわかるように、2層の客室甲板をもち、特別1等(1室2名)、1等(2室4名)、特2等(3室6名)、2等(2室30名、2段ベッド)の4つの等級をもち、特等と1等用のダイニングサロン、2等用の食堂があり、そのメニューにもかなりの価格差がありました。
同船の営業は昭和46年9月30日釧路発の便をもって終了しています。この後、本州各地と北海道の海路は津軽海峡航路に国鉄連絡船に加えて各社のカーフェリーによって結ばれるようになります。
事務局長 池田良穂